早稲田中・高等学校校友会新会長ご挨拶

 


歴史ある早稲田中・高等学校 校友の皆さん

 2023年度の校友会総会で、校友会会長を拝命いたしました安孫子 正(68回卒業生)です。どうぞよろしくお願いいたします。

 明治28年(1895年)の創立以来、歴史と伝統を誇る早稲田中学校・高等学校でありますから、その卒業生によって構成される私たち「早稲田中・高等学校校友会」も、第一回卒業生による校友会設立からすでに120年を超える長い歴史を重ねてまいりました。

 私立学校の特色の一つに、母校と卒業生との相互間の「誇りと連帯感」ということがあるかと思います。私たち校友会の存在意義もまさにその点に拠るもので、その目的は次の二点に尽きるのではないかと考えております。

・建学の精神に基づく校風の継承を重視し、母校の安定的な発展に寄与すること。

・校友会会員(卒業生)相互の親睦をはかり連帯感を醸成すること。

 校友会はノスタルジーの場だけではありません。本来、そこには「誠の精神」によって繋がる、世代を超えた仲間がおり、皆さまの人生を通じての心の支えや、仕事や生活のうえでの歓びの種子となるような「出会い」が詰まっているのです。“ONE  TEAM"とも言うべきその連帯感の上で、母校の発展のために、また「校友会奨学金制度」などを通じて直接的に現役後輩諸君のために、それぞれ力強くお支えしながら、歴史と伝統と誇りを次代へ継承できる組織であることが、校友会の務めであると思います。

 特に喫緊の課題としては、母校の「創立125周年記念事業募金」の目標額達成をお手伝いすることがあります。校友会としても寄付をいたしましたが、校友の皆さまお一人お一人の更なるご協力を、時節柄たいへん心苦しく思いながらも、切にお願い申し上げる次第です。

 この数年、コロナパンデミックの影響で私たち校友会も前例のない活動の停滞を余儀なくされました。改めて新しい船出を迎えようとするいま、校友会を構成する卒業生の過半は、デジタルに慣れ親しんだ世代の方々であり、校友会も組織や運営の在り方において、確実にアップデートしていかねばならないことを痛感しております。

 現在、校友会にて連絡の取れる会員卒業生は、18歳から百余歳まで約16千名の皆さまです。皆さまの会費とご寄付によってはじめて校友会の活動は継続することが可能となります。幹事、常務幹事の皆さまをはじめ多くの方々のご協力をいただきながら、校友会をより身近に感じていただけるよう尽力してまいる所存です。ご挨拶のつもりがお願いばかりが多くなり誠に恐縮ですが、ご支援ならびにご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

校友会会長 安孫子 正